賞味期限

皆さん食品を購入する際にはしっかり賞味期限を確認していますか?

賞味期限とは、簡単に言うとその食品を美味しく食べられる期間のこと。

当然期限内に食べきるのが1番です。

しかし多少過ぎても食べられることが多いですよね。

それならなんでもっと賞味期限を長く書いておかないんだろう…と思ったこともあるかもしれません。

ただ賞味期限って実はいろんな検査を経て決められるのでそう簡単に変えられるものではないんです。

そこで今回は気になる賞味期限の決め方について詳しく見ていきましょう。

参考記事:賞味期限切れの商品が販売されないのは何故?
     賞味期限切れの肉は保存方法によっては問題ない?

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賞味期限は製造業者と専門の検査機関が決めている

賞味期限

まず賞味期限を決めているのは食品の製造業者、そして専門の検査機関です。

製造業者はその食品の特性などを熟知していますよね。

また検査機関ではそれに加えて、どういった環境ではどのくらい食品の劣化が見られるのかと言う細かい検査が可能です。

それらを重ねた上で賞味期限と言うのは初めて決まるようになっているんですね。

ちなみに検査というのは主に3つで、1つ目が「理化学検査」。

食品そのものの性質、成分を細かく測定していきます。

例えばサラサラ具合、ネバネバ具合などを数値化する粘度、濁り具合を示す濁度、栄養成分に糖度なんかも調べることが出来ます。

また酸化し変質した油脂の量が測定できる過酸化物価、酸性と中性とアルカリ性の度合いを測定するpHなんかも知ることができます。

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微生物検査や官能評価も

次に「微生物検査」。

一般生菌数から大腸菌群数、低温細胞残存の有無などの指標があり食中毒を起こしうる菌がいるのか、その数なんかも調べていきます。

この際にはもちろん、日数経過でどう変化していくのかも見ていきます。

次に「官能評価」といって実際にヒトが食べて行う検査もあります。

日にちが経ってから食べた時に味や匂いなどに変化が感じられるのか、機械でなく私たち自身で確認するのもとても大切なんですね。

そしてこれらの検査の結果をもとに一定の基準を設けてそれを超える時点において賞味期限と言うのは決められていくのです。

消費期限の決め方は?

では賞味期限とよく似た名前で消費期限というものがありますよね。

これはどう決めていくのでしょうか?

消費期限は賞味期限と違って食品の安全性などを保障する期限のことです。

ですから消費期限が切れたものというのは安全性に乏しく基本的には食べられません。

そしてこの消費期限の設定に関しても前項で挙げたような検査が行われるようです。

つまり消費期限も賞味期限と同じように一定の基準が設けられており、それを基準に算出されているようです。

ちなみに消費期限は劣化速度に比較的速い総菜屋や弁当、また生菓子なんかに付けられるのが一般的です。

賞味期限も大切ですが消費期限の場合は特に注意しておきましょう。

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食品ロス問題で賞味期限年月表示に切り替えられている

賞味期限というと年月日で表示されているのは大半でしたが、最近では年月で表示されるような動きが強まっています。

実際イオンなどの大手メーカーでもそういった取り組みが行われています。

その理由は世界的にも問題になっている食品ロス。

まだ食べられるのにも関わらず商品が廃棄されてしまうことを指して言います。

賞味期限はそもそも美味しく食べられる期限でこれを過ぎても食べられるのに、期限が近づくとそうしても消費者は敬遠しがち…

そこで少しでも食品廃棄物を減らそうと、賞味期限の表示方法を変えたというわけです。

知らなかった方も多いかもしれませんね。

ちなみに私の通っているスーパーでは賞味期限を基準に割引率が設定されているようです。

賞味期限が1日前なら20%引き、当日なら半額になっていてそれ以上の割引率は見たことがありません。

それでも売れなければおそらく従業員が無料で持ち帰るか廃棄しているのでしょうね。

それなら客に無料で配っても良いような気がしますが・・・

私なら喜んでいただきます(*^_^*)

それができないというのは恐らく法の縛りがあるのでしょうね。

実にもったいないことです。

こういった食品ロスを減らすためにも、これから食品を購入する際にはチェックしてみてください。

まとめ

いかがでしたか?

私たちが何気なく見ている賞味期限はさまざまな検査を経て決められていることがわかったかと思います。

製造業者の方々も出来る限り無駄をなくすためにも期限は長く、なおかつ安全に食べられるようにさまざまな工夫を凝らしています。

私たち消費者も、こういった表示を見逃さずにしていきたいですね。