退職は人生においてとても大きな決断です。
そう簡単には決められることではないですよね。
タイミングも人それぞれです。
そんな退職の意思を会社に伝える時、必ず聞かれるのが退職理由。
円満に退職するなら本当のことを包み隠さずに話すべきなのか、あるいは多少嘘をついてもいいのか悩むところかもしれません。
そこで今回は円満に退職できる理由を会社に説明する際のポイントを見ていきます。
退職理由が嘘ってよくあることなの!?どんなことを理由にした?
退職というとどんなイメージを持つでしょうか?
新しい人生のスタートではありますよね。
退職理由が何か新しいことを始めたいからという人はその思いをそのまま伝えると良いでしょう。
ただ大半はきっと今の会社に何らかの不満を持っていることがきっかけではないでしょうか。
しかしこれをそのまま伝えるのって余計なトラブルの元。
どうせ退職するなら、円満に辞めたいと思うものですよね。
そんな時に考えるのがいい理由が何かないかということ。
実際は退職する理由は半数以上が嘘
実際退職の際に本当の理由を告げた人は半分以下だと言います。
そこで会社に伝えやすいのが結婚や家庭の事情、また体調不良などです。
というのも会社が踏み込みにくい部分だからでしょう。
嘘をつくのは気がひけると思うかもしれませんが、時には嘘も方便。
相手に嫌な気持ちにさせないという意味でも自分が気まずくならないという意味でも、全て本音で話さない方がむしろ良いのです。
ただしあまりにも関係のない嘘をつくと明らかに嘘をついていることがバレてしまいます。
自分も罪悪感を感じる結果になりますから気をつけましょう。
実際の退職理由は人間関係
では実際はみなさんどんな理由で退職を決断されているのでしょう。
まず多いのが人間関係。
働く上で人間関係って本当に重要ですよね。
どんなにきつくても、人間関係がうまくいっていれば頑張れたりするものです。
逆にどんなに好きな仕事でも人間関係がギクシャクでは続けるのは辛いです。
次に多いのが評価や人事制度、また給与に拘束時間など会社の仕組みに不満がある人も多いんですね。
本当の退職理由を言わないのは円満にするため
まず一番の理由といっても良いのが円満退職。
前項で挙げたように本当の理由の多くが会社への不満なためにわざわざトラブルになることを避けるためです。
次に多いのが理解してもらえないからというもの。
例えば残業が多いだとか、会社の方針に何らかの不満があってそれをいっても結局何だかんだ説得されて終わるだけ。
改善されないだろうと考える人が多いんですね。
実際部署の移動などを提案されたものの結果的には環境は何も変わらなかったというパターンは多いもの。
それならば新しい場所で働きたいというのが多い意見です。
会社の人に納得してもらい円満に退職するには
とはいえこれまでお世話になった会社。
少しは恩も義理もあるでしょう。
出来るだけ納得してもらい円満に退職をしたいものですよね。
上司などに伝える際のポイントとしては声のトーンを落とし深刻に。
相談するような話し方で伝えるのがオススメです。
相手からすれば信頼してもらえているということで話を聞く気になれるでしょうし、気持ちを理解してもらいやすいです。
ちなみに退職自体の相談というわけではなくあくまで退職の意思は強く持つこと。
それよりも退職の時期や引き継ぎなどについての相談するような形で話すのが良いです。
謙虚な姿勢で退職の意思を伝えましょう。
円満に退職するために「一身上の都合」が無難
私事で恐縮ですが、過去、大学を出て初めて就職した会社をたった1年で退職したことがあります。
当初は就職難で、やっと見つけた会社だったのですが、人間関係に悩んで退職することになりました。
会社の規模は従業員100名程度の零細企業だったのですが、入社した時にはとてもアットホームな雰囲気で気に入っていたんです。
ところが次第に上司との仲が険悪になり我慢できなくなってしまったのです。
そこで退職することを決意したのですが、辞表には「一身上の都合」との旨を書いて社長に直接手渡しました。
社長には引き留められましたが最後には納得してもらえました。
取引先への研修やら割といい給料などでかなりの厚遇で社長にはかなり期待してもらったようで、私としては本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
そんなことから人間関係を口にすることはやめて「一身上の都合」に留めたのです。
退職後は付き合いのあったその会社の上司と飲みに行ったりと良好な関係を築いていました。
なので円満に退職したいと思ったらその後のことを考えて嘘でもかまわないと思います。
まとめ
退職を伝えるのは少し気がひけるかもしれませんが、だからといってストレスを抱えたまま仕事を続けるのは辛いこと。
無理をすると心身ともにボロボロになってしまいます。
自分でどうにか出来ることならまだしも、そうでないことなら余計です。
退職は誰にでもおきうること。
強い意思を持ってその気持ちを伝えましょう。