揚げ物が好きで良く家でも作るという人は多いでしょう。
人気の唐揚げや天ぷら、フライなんかは子供も大好きなメニューです。
あるいは買ってきた揚げ物も家で少し上げることでカリッと仕上がり美味しいもの。
しかし揚げ物は油をたくさん使うので、その度に捨ててしまうのはもったいないと感じてしまうかもしれません。
そんな時に考えるのが油の使い回し。
実際、油って再利用しても良いものなのでしょうか?
そこで今回は揚げ物で使った油の再利用と活用法を見ていきます。
揚げ物の油って再利用できる?保存方法は?
揚げ物をした時に問題なのが油ですよね。
処理もそうですし、一度に結構な量を使うことも多いのでもったいないと感じる人も多いことでしょう。
そんな時に知っておいて欲しいのが油の再利用法。
だいたい3回から4回ほど可能なんです。
それを知っているかいないかって大きいですよね。
ではどんな風に保存をするのでしょうか。
使用後の油は濾過して再利用
揚げ物をしたフライパンの中の衣やパン粉の屑をアク取りなどで取り除きます。
そのあとこしてオイルポットなどに入れるやり方です。
この際にペーパータオルを一枚敷いておくと小さなカスまできれいに取れます。
ちなみに油が完全に冷めると冷暗所で保存をするのが鉄則です。
また蓋をして水や虫が入らないようにしましょう。
オイルポットは洗う際にはキッチンペーパーで汚れを拭き取り台所用洗剤を入れた桶などにぬるま湯と一緒につけておきます。
出来れば2、3回、洗剤が固まらないようにかき混ぜておくとより良いです。
その後優しく撫で洗いをします。
正しい方法でお手入れをして清潔にしておくことも大切でしょう。
こんな揚げ物の油は再利用しない方が良い!
ただ油が3回から4回再利用が可能といっても油の劣化がひどい場合には再利用は控えるべきでしょう。
例えば濃い色になっている場合。
鍋の色が見えないくらいだとかなり悪くなっています。
また泡が多くなったり油がトロッとした状態になったり、また風味が悪くなった場合も同じく再利用は控え廃棄すべきです。
ちなみにですが、古い油を使い続けるとさまざまなリスクがあります。
というのもトランス脂肪酸を余計に摂取してしまう恐れがあるのです。
トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増加させ心臓疾患などのリスクが高まります。
また喘息、アトピー、またアレルギーのリスクも高くなると言われています。
ですから古い油かどうか見極めて再利用する必要があるでしょう。
再利用するなら保存期間はどのくらい?
再利用するなら期間的にはどれぐらい可能なのかというと大体2週間から1ヶ月と言われています。
ただ前項でも説明すらように見た目や臭いで劣化がわかるものは使用は控えます。
保存の際には明るい場所や温度の高い場所、また湿度の高い場所も劣化を早めるためにNGです。
それぞれの家庭内での使用量を考えて一ヶ月くらいで使い切ることを考慮して見合った大きさの油を購入するようにしましょう。
キャンドル作りもおすすめ!?
実は使わなくなった油、いわゆる廃油はキャンドルにリサイクルも可能です。
作り方は油を温めてそれをクレヨンの入ったカップなどに入れ凝固剤も一緒に入れます。
そしてティッシュペーパーを細くして指し固まるまで待つだけです。
簡単ですよね。
もしも香りを入れたいのであればアロマオイルを垂らせば良いですよ。
ティッシュペーパーは芯になるので1センチくらいのところで切りましょう。
捨てるはずのものがこうやってお洒落なものに変身するのはお得な感じがしますよね。
廃油から石鹸ができる!
油汚れを取るのが石けんなのに原料が油なんて矛盾しているようですが、実は汚れを落とすのにこれが意外と効果的なんだそうです。
材料は
廃油
苛性ソーダ
水
アロマオイル
これらの材料をペットボトルのような容器に入れて混ぜ合わせ、しっかりと攪拌することで石鹸が出来上がるそうです。
ただし苛性ソーダは強アルカリの劇薬なので取扱いには注意が必要です。
薬局で購入できるそうですが、印鑑と署名が必要のようです。
ネットで調べてみるといくつもヒットするので調べてみてください。
まとめ
揚げ物は家で作ると面倒…という人も多いかもしれませんが、揚げたてのサクサク感は格別ですよね。
油は正しい方法で保存しておけば今回挙げたように数回は再利用が可能です。
保存方法も特別大変ではないのでぜひ試して見てください。
もし使えなくなったらロウソクや石けんに変化できるわけですから全く無駄のない材料ですよね。
それに日本の水質汚染の原因のトップは家庭用廃液だそうです。
こうしたリサイクルが普及すれば油の資源的な考え方や水質汚染の改善ができて一石二鳥ということですよね。
参考記事:体への悪影響を避ける揚げ物油の保存方法