夏になると厄介な虫がいますよね。
そう、蚊ですね。
耳元で飛んだり血を吸ったり、大人から子供まで狙われてしまうので対策などをしている方が大半でしょう。
そんな蚊ですが、気づくと数カ所も血を吸われていた!ということありますよね。
時には服について家の中に侵入したり、暗い場所に身を潜めたりと、あの手この手を使って血を吸いにやってきます。
そのため血を栄養源にしているのだろうと思っている方が多いです。
しかし実は蚊は餌として血を吸っているのではありません。
そこで今回は蚊が吸血をする理由と、また蚊が普段栄養にしているものについてみていきましょう。
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蚊が血を吸うのには理由があった!
蚊というと人間の血を吸っていきているイメージがありますが、実はこれは勘違いで蚊は血を吸ってエネルギー源としているのではないんです。
ではどうして血を吸うのかというと、産卵のためです。
つまり血を吸っているのは雌の蚊なんですね。
卵巣の発達に必要なタンパク質や必須アミノ酸なんかを摂取するためだったんです。
ちなみに人間の血1滴で何百もの卵がうめるんだとか。
大体2、3日に一度吸血を行います。
交尾をした雌の血液の欲求はすごく、産後すぐに血を求めてさまよいます。
吸血中は夢中になって2分くらい吸うこともあり、中には吸いすぎてお腹が膨らみうまく飛べない蚊もいるんだそうですよ。
これは驚きですね。
蚊がいると血を吸われる!と思って必死になるのですが、もしもそれが雄ならば、刺される心配はないんです。
蚊の性別を見分けるのはとっても難しいことですが、頭の隅に入れておいてくださいね。
蚊が血以外で食べ物にしているのは?
同じ蚊でも吸血するのは雌のみで、しかも産卵のためであることがわかったところで今度は普段の蚊の食べ物についてみていきましょう。
みなさんどんなものをイメージするでしょうか?
吸うと言うことから大体想像はつくかもしれませんが、花の蜜や草の汁なんです。
他には果汁なんかも吸うようです。
意外と普通の虫と同じですよね。
また蚊は世界でなんと3200種類も存在すると言われています。
このうち吸血するのは2500種類くらいで、残りの蚊は吸血自体行わないんだそうですよ。
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どうして蚊に刺されると痒くなるの?
蚊の吸血は、かなり厄介なもの。
しかし産卵のためだと言われれば、あれだけ必死になって血を吸いに来るのもちょっと仕方がないような気もしますよね。
ただ刺された後のあの痒み!あれだけは勘弁してほしいものです。
そももそもどうして蚊に刺されるとあんなに痒くなってしまうのでしょうか?
それは蚊が吸血時に唾液を体内に送り込んでいるからです。
この唾液には麻酔物質が含まれています。
大体3分くらいかゆみや痛みを鈍らせる効果があるんだそうですよ。
これによって蚊に刺されていても私たち人間はなかなか気づかないと言うわけです。
そして麻酔が切れると同時に痒みを感じ始めます。
痒みは私たちの体の防御反応の一種で、異物をかいて取り除かせようとしているんだそうですよ。
ただしかくとと、ばい菌が入ったり、広がる恐れもあるので触らないようにしましょう。
ちなみに麻酔物質の他にも唾液には消化液や血液凝固抑制剤などが含まれています。
まとめ
いかがでしたか?
蚊が花の蜜を吸っていきていただなんてちょっと驚きですよね。
血を吸うと言うことで特別面倒な虫として認識されていますが、普段は案外普通の虫と変わらないんです。
ちなみに蚊は冬になると見かけなくなるのですが、種類によっては冬でも活動しているんだとか。
夏じゃないから…と油断していると刺されてしまうかもしれませんよ。
また案外家の中の押入れなんかに身を潜めて冬を過ごすている場合もあるそうなので、要注意ですね。
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