冠婚葬祭は日本で古くからあるしきたりやマナーです。
成人式に結婚式、葬式に法事などそれぞれのルールやタブーがあります。
知らないと恥を書くことがあるので、いざという時のためにもう一度おさらいしておきませんか?
そこで今回は中でも香典についてまとめていきます。
香典とはいざという時の相互扶助
まだ若い人やなかなかこれまで機会の無い人の中にはよく知らない人もいるかもしれませんので、まず簡単に香典について説明するとお通夜や葬儀、告別式などの際に死者の霊前に備えるもの金品を指して言います。
ちなみに昔はどちらかというとお線香などをお供えするのが一般的でしたが、最近では香典の方が多くなっています。
この香典、亡くなった方の遺族にとって突然の出費であるためにそれを金銭面で支え合おうということから来ているようですね。
いざという時はお互い様という相互扶助の精神で成り立っているわけです。
香典には香典袋があり、相手の宗教などの気をつけて選ぶ必要があります。
例えば表書きは、仏教の場合に「御香典」や「御霊前」などが妥当で、カトリックは「御花料」など微妙に違うので調べておいた方が良いですね。
香典袋は無地が無難
また香典袋は無地がオススメ。
どの宗教でも大丈夫です。
例えば蓮の花やユリの花などは出来れば控えた方が良いかもしれません。
相手の宗教によってはタブーになる場合があります。
そして香典は何度も渡すと不幸が重なることをイメージさせるのでNG!
一回でお渡しするのがマナーです。
もしもお通夜や葬儀、告別式などに参加できない上に代理も立てられないのであれば郵送で送るのも1つの手です。
香典の金額の判断基準は?
冠婚葬祭において、お金を包む際には失礼に当たらないよう配慮が必要ですよね。
特に金額はどうすれば良いか迷われるかと思います。
そこで香典の平均額というのを挙げていきます。
個人との関係と渡す側の年齢によって金額が異なるのですが、例えば亡くなったのが祖父母で渡す側は20代であれば1万円程度、30代では1万円から3万円、そして40代では3万円から5万円程になります。
兄弟であれば20代では3万円から5万円、30代以降で5万円程度です。
また叔父叔母の場合は年齢問わず1万円くらいが妥当です。
さらには友人、勤務先の上司などの場合5千円から1万円くらいでしょう。
ちなみにですが、4、9のつく数字は「死」と「苦」を連想させるので控えた方が良いです。
香典に新札は不向き
また新札は香典には不向きだと言われています。
というのも香典の場合、前もって準備をしていたと捉えられると相手に不快な思いをさせてしまう場合があります。
もしも新札でも折り目をつければ良いです。
ただしあまりにボロボロのお札というのも、控えましょうね。
またこれはいろんな場面でも同じくマナーとして大切ですが、袱紗というものを知っていますか?
香典袋などを剥き出しにしておかないためのものです。
汚れやシワを防ぎます。
風呂敷でも代用が可能ですが、紺色などにしておくのが無難です。
中には袱紗のマナーを知らない人もいますが、大人であれば常識です。
しっかり覚えておきましょう。
まとめ
葬儀などは事前に予定されるものではなく、突然やってくるもの。
そのため冠婚葬祭の中でも特に知らないことが多いと慌ててしまうものでしょう。
今回説明にあったように金額は亡くなった方との関係や年齢で随分違うものです。
また他にも服装なんかのマナーもありますよね。
これまであまり身近な人が亡くなった経験のない人もこれから先のいざという時のために、ある程度のルールは知っておきましょうね。
大事なお別れの場で、失敗をすることだけは避けたいですね。