日本語って難しい言葉が多いですよね。
曖昧に理解して使うと相手に失礼になったり、また恥をかいたりすることもあります。
中でもかための文に用いられる言葉なんかは、大人でも意味があやふやです。
今回はそんな日本語の中でもニュースなんかでよく使われる「二つ返事」について意味や使い方を見ていきます。
「二つ返事」は好意的な意味
二つ返事って聞いたことはあるけれど、いい意味なのか悪い意味なのかイマイチわからないという人案外少なくないのではないでしょうか?
また二つ返事を間違って一つ返事と理解していたり、記憶が曖昧な場合もあります。
この言葉の正しい意味は「はい」を二つ重ねること。
よく「返事は一回でしなさい!」なんていうくらい「はいはい」という言葉はなんとなく不満を持った適当な言い返しの印象が強いですよね。
そのためネガティブな言葉に思われがちですが、実は「気持ちよく承諾する」という意味があります。
めんどくさそうに答える「はいはい」というよりは、相手の期待に応えようと必死になりつい前のめりになるような「はいはい」を指して言っているんですね。
ですから、「二つ返事で引き受けてくれた」というときは好印象かつ即答で…という意味だということです。
間違えないようにしないと恥ずかしいですよ。
「二つ返事」と「快諾して」は同じ意味
ちなみにですが「二つ返事」の同義語は「快諾して」や「即応で」などです。
また対義語としては「生返事」。
とりあえずの相槌を意味する言葉となっています。
日本語ってそのまま読んでも意味がわからないことも多く本当に難しいものですよね。
ただ大人であればこれくらいは常識!
しっかり覚えておきましょうね。
「一つ返事」は使わない
二つ返事と聞いて同時に「一つ返事」のほうがしっくりくるのでは?と考えた人はいませんか?
たしかになんとなく一つ返事の方が、快くすぐに返事をくれたようなイメージがもたれ、わかりやすい気もしますよね。
実際一つ返事という言葉は二つ返事と同じ意味で用いられることがあります。
しかし「一つ返事」本来、日本語には存在しない言葉なんです。
使われ始めたのも最近のようですよ。
「一つ返事」はイメージだけで生まれた誤用
きっかけは前項でも述べたように「はい」を二つ重ねることに良いイメージを持たないために生まれた誤用です。
ただ世論調査によると「快く承諾すること」を指す言葉として46.4%もの人が「一つ返事」と答えており、その多くが「二つ返事」に関して「軽く受け流す返事」のことを指すと答えたようです。
本来の意味をしって使っていても間違いのように捉えられることもあるということですね。
しかし「一つ返事」がいくらよく使われる言葉でも正式なのは「二つ返事」の方であるというのはしっかりと覚えておき恥をかかないようにしたいですね。
勘違いやややこしさを考えると大事な場面での仕様はどちらも避けるのも一つの手です。
日本語にはまだまだ難しく使い方があやふやな言葉は多いですが、これってどうだったっけ?と思った時にすぐに調べて意味を確認するようにするという習慣をつけておくのもオススメですよ。
まとめ
言葉は思い込むとなかなか間違いに気づけないものですから、自分の使い方などが実は違うのかもしれないというには常に頭に入れておく必要があります。
難しい言い回しならなおさら。
聞いた印象とは真逆の意味を持つものだってあります。
また世代などで捉え方の意味が違うものもあったりと言葉って本当に奥が深く難しいものです。
今回あげた「二つ返事」に関しても捉え方に大きな差がありましたよね。
これから言葉を学んでいく子供達のためにも私たち大人がしっかりとした日本語を理解し使っていけるようにしたいですね。